クリスマスの伝統的な演劇、パントマイム

クリスマスが近づくと、色々なところで上演される演劇パント(Pantomime、パントマイム)。日本人が「パントマイム」と聞くと、セリフがなく身体だけで表現する劇(黙劇、無言劇)を想像してしまいがちですが、イギリスではまーったく異なり、クリスマスの伝統的な演劇です。

演目はシンデレラやアラジン、ジャックと豆の木といったおとぎ話が多いのですが、シンデレラやアラジンであってもディズニー映画・ミュージカルとは別物なのでそこは期待しないように!子供向けと思われがちですが、大人向けのジョークも多々あって大人も十分楽しめます。

演者と観客の掛け合いが魅力

パントと言えば、演者と観客の掛け合いが楽しみ。悪役が登場するとみんなで「Boooooo!!」、それ以外にも「Behind you!」や「Oh yes, it is!」などの定番の掛け声をかけます。また、演者たちがお客に声を掛けたりするので、劇場内大盛り上がり。日本で演劇では静かに観劇するのが基本ですが、パントマイムでは子供も大人も楽しんだもの勝ちです!

ローカル劇団からセレブが出てくるパントまで様々

2021年のクリスマス、マンチェスターのPalace Theaterで上演された「Aladdin」には、X Factor 優勝者のAlexandra Burke(アレクサンドラ・バーク)が出演していたのですが、彼女の生の歌声は鳥肌物!彼女以外にもローカルジョークが盛りだくさんでとても面白かったです。

同じく2021年、ボルトンのAlbert Hallで上演された「Beauty and Beast」には、The Pussycat Dollsのメンバー、Melody Thornton(メロディ・ソーントン)が出演!アメリカアクセントが新鮮でしたが、彼女の歌声も力強く感動的でした!有名セレブが出演するパントマイムはそれなりのお値段なのですが、ローカル劇団のパントマイムはお手頃価格で楽しむ事ができます。

クリスマスの風物詩、家族みんなで楽しみたい

イギリスのクリスマスの風物詩「パントマイム」、ミュージカルとは異なり気軽に楽しめるので、ご家族みんなでお出掛けください。